そう思いつつも、ラッキーとばかり幻の宇都宮餃子を手に入れてしまったのだった。あとよくあるのは、発泡酒のデモ販売ねっ、これはもう間違いなく若いおねぇちゃんが売り子だから、勧められるがままされるがままってなる。
大抵は、試飲缶黒生とかカレーのルーとか、おまけもつくしね。最近はサッポロ系をよく買うね。あの石塚が宣伝しているやつ。
さて、ちょっと寄り道をしてしまったが、ほていやの焼き鳥を買って家に帰る。大分陽は傾いてきているが、まだ夕飯まで端々時間がある。早也は元気に大好きな絵本を引っぱり出してきて読む。俺は、水着を洗いながら、飲むタイミングを見計らっている。
と、早也が絵本を持って俺に近づいてくる。アイスクリームの歌と言うページを開いて、これを作ってくれと言う。
(撫子・・・毎朝このピンク色を見ると心が和むね)