調べてみると、アンカーと言う名のクロスバイク…ロードとオフロードの中間あたりに位置するモデルがブリッジストーン社から7万で出ていることが分かった。しかし、当然の事ながら、子供3人抱えて団地の3DKに住まいし身にとっては、高嶺の花であるには違いない。そこで、行け付けの祐光町にあるブックオフに行ってみた。ここは中古コミックだけでなく、子供服、ブランド品、スキー、サーフィン等のスポーツ用品がおいてあり、どれも程度がよいものがある。そこで探してみることにした。ここも、主流はMTBである。
そんな中に、1台昔風の色合い凱が、如何にも渋い感じがする鶯色のビアンキがおいて有るではないか。値段を見ると9000円とある。お手軽価格。すかさずレジに押して歩くと、「9万円になりますが」、と店員は言う。驚愕!最近、老眼が入ってきており、細かい字が読み辛くなってきている。それにしても0を1個読み違えるとは、我ながらミズリー。「あっ、これはそのぉ」、とそのまま、ビアンキを置いてさまよい歩いた。
そのまま、2階にに上がり夏目漱石全集100円なぞに目を通し、心を静めた。さっきの出来事は何であるか…。この古き良き名文豪の全集を手に取ってみても、己の惨めな行動による動揺を押さえられぬとは、トホホである。しかし、よくよく考えてみればあのムール貝のようなヘルメットを被って気取ってみたところで、様にならないおいらの顔さっ。
かくして、スポーツサクル購入計画に、破綻を来した俺は、未だにママチャリ通勤を強いられているのである。おもえば、これが分相応とも言える。最近のライバルと言えば、高校生とオバちゃまと言ったところに落ち着いた。
と、ところがである。もう俺は、ロードサイクルにもMTBにも、目もくれないもんね的一人境遇に浸って、ひたすらベダルを押し込んでいると、脇をすり抜け追い越していくママチャリおばはんがいるではないか。敵は、年の頃なら、50をちょっと過ぎたあたり、小柄な割に、操るマシーンは、1960年代風黒塗り3角フレーム重厚タイプだ。変速機なし。我が兵器は、ママチャリとは言え、内装3段階変速機付き。マシーンのポテンシャルから言っても、本来ならば、抜かされるはずはない。思いがけぬライバル出現。
これはもう、マシーンに頼ることなく基礎体力を向上させるしか方法はない。ヒンドゥースクワットに、膝が笑う毎日が続いている。
やっぱさつきが丘に住んでいたら、花はさつきでしょ、ってことでさつきをさしきにしてみました
知り合いのお父様で、盆栽の達人がいる 今度教えを請いたいと常々思っている