GWのお楽しみとして、今年はカヌーツアーに行った。
友人A氏と東京運河巡りと洒落こんだ。まずは、東大島小松川公園を出発。旧中川を下り、小名木川へ小名木川は、東西に直線的に延びる運河で、江東区の中小工業地帯を縫っている。最近では、マンション群が立ち並び、下町風情と新興住宅街が相まって、実にこう、いい感じの雰囲気を醸しだしている。
この一帯は、0メートル地帯でもある。今は堤防も整備されているので心配はないが、昔は、洪水被害があったらしい。と云う名残だろうか、途中で、扇橋閘門という、水門がある。知る人ぞ知る下町のパナマ運河だそうだ。
小名木川東の0メートル地帯と、西側は隅田川から東京湾に通じている潮の満ち引きで、約1m80cmほど水位が異なり、この水門で、水位の調整をしている。われわれが行った時も、潮位で1m70cm差があり、この水門で、開門、通行、一時停止、閉門、注水、開門という一連の流れの中に身を置くことになった。
その間、約6分少々だが、まさにパナマ運河。(本物のパナマ運河は、通った時はない)。しかも、われわれの様な、お遊びの通行人にも、この儀式を行ってくれるのだから、いやはや申し訳ない感じがする。
ここを過ぎると、十字路があり、スカイツリーのある上の方面に行く水路の分岐点がある。当初の計画では、スカイツリー方面を目指す予定にしていたが、スカイツリーの先が閉ざされていて、行き止まりであることから、今回は、そのまま直進して、隅田川に出ることとした。
憲法記念日、GWの真っただ中であり、隅田川は、行き交う遊覧船で、大賑わい。春のうららとは、裏腹に水面は思いのほか、大波小波で荒れている。沈しないように注意深く航行。そうこうしながらも、遊覧船から手を振られりゃぁ、手を振り返さないわけにはいかない。GWだし、ただやたらひたすら漕いでるだけでは、いけない。楽しまなくちゃ。と、余裕見せつつ手を振りつつも、肩が抜けそうなくらい必死でパドル漕いでいるから、内心は穏やかではない。
どうもねぇ、師匠に云わせるとパドルの使い方が、まだまだみたいだね。で、1kほど墨田川と悪戦苦闘が、ひと段落して永代橋手前を日本橋川に右折する。首都高速の高架下ということもあり、日陰でもあり、都会の喧騒の中で忘れられた片隅って感じ。しかし、ここも観光遊覧船の往来が結構あり、その度手を振ったり、遊覧船の発する曳き波やらで、結構忙しいぜよ。
江戸橋をくぐるとき、どっかの外人さんが、わけのわからない外国語、たぶん英語で話しかけてくるも、聞こえないし、、聞こえたとしても、通じないし、とりあえず「don‘t mind。Thank you」これまた、意味不明な外来語、たぶん英語で返しておいたが、たぶんちんぷんかんぷんだろう。俺的には、「気にしないでくれ、ありがとね。」と云ったつもり。
どちらかと云うと、自分に言い聞かせせた多様な節も若干ある。その辺のニュアンスが「ドンマイ」に込めら
れている。
さて、江戸橋を越えると、その先は、そう、お江戸「日本橋」でござる。橋の上には、観光バスも止まっており、華やかで、賑やかではないか。いつも上から目線だが、今回ばかりは大勢の人から見下ろされているが、下から目線もいい気分でもある。なにしろ、下から日本橋を見たのは初めてだからね。なるほど、ケルヒャーで磨かれたのだろう、岩肌も綺麗。
ちょっと、お昼休憩、おにぎりとあんパンを食う。カヌーに乗ると、なぜかあんパンが食いたくなるのはなぜ?(つづく)