(3年前の今頃)この時期,日韓W杯について、にわかに気になる時期となって来た。
さて、どこが勝つだろうか。ランキングでは前回優勝のフランスだが、2大会連続予選免除で緊張感が欠けているらしい。実際ロシア(日本と予選であたる)との対戦では、ホームにもかかわらず勝てなかった。
世界最強リーグと言われているセリエAを国内リーグとするイタリアも強そうだ。トッティー、ビエリ、デルピエロなんてミケランジェロの彫刻のようなハンサム選手の集団だ。予選で一番強さを見せ付けたのは、アルゼンチン。クレスポ、ベロン、オルティガ、パディストゥータ他タレントもそろっている。しかし、母国の経済状態が不安定なのが気になる。また予選のF組は、イングランドなど強国が沢山いて死のF組といわれている。
と考えると、どこが優勝するかよく分らない。そこで、どこを応援したいかに話題を変える。
母国「日本」は、当然応援する。変わり者と言われているトルシエ監督も私は信頼している。(でも中村俊輔は代表に残しておいてほしかった。俊輔よ、めげずにマドリードへ行って頑張れ。君には次のドイツが有る。次回予選から這い上がり、真の代表をつかめ)西沢、川口、柳沢、森岡らが、けがで戦列を離れているのが心配だが、困難を乗り越えて是非予選を突破していただきたい。(一生懸命、麒麟の「淡麗生」を飲んでいる。勝ちT当たらないかな~)
我が千葉は、試合は無いがアイルランドのキャンプ地になっている。キャンプと聞くと血が騒ぐ。出来るなら練習も見に行きたい。主将のロイ・キーンはイングランドのプレミアリーグ、マンチェスターUでも主将を務めるスター選手だ。練習だけでなく何を食しているかも興味があるところだ。まさか、キャンプでカレーではあるまい。
我らが、尊敬するビートルズの故郷イングランドも応援したい。かつて戦争した過去のあるアルゼンチンと同じ死のF組だ。スター選手は、FWオーウェン、MFベッカムか・・。ベッカムは、骨折で出場が危ぶまれていたが、魔法の治療で本戦にはでられるらしい。
さて、中でも私が秘かに優勝候補として応援したいのは、ナイジェリアだ。(もちろん、トルシエジャパンも候補ではある)アフリカ予選こそ、Mボマ率いるカメルーンに続き2位だったが。かつては、アトランタオリンピックの金メダル国だ。余談では有るが、当時の銅メダルはブラジルで、その時日本は、予選リーグでこの2カ国と同じ組だった。日本は、GK川口らがいて、ナイジェリアには負けたが、ブラジルには勝った。予選成績も、ナイジェリア、ブラジルと同じ2勝1敗だったが得失点差で予選通過できなかった。惜しくもあり、厳しいリーグだった。
その当時のナイジェリア金メダルの立て役者が、カヌ選手だった。 しなやかな長い足からのシュートは、かなり離れた距離でも的確にゴールに突き刺さった。彼の高い身体能力は、当時全世界の人々が認めた。 アトランタオリンピック後、カヌはイタリアに渡り、セリエAにデビューした。おそらくは、莫大な富と名声を手にしただろう。それからしばらくして、カヌが心臓病であるというショッキングなニュースが伝わった。スポーツの中でも、高い心肺機能が要求されるサッカー。そのトップ選手ともなると、心肺への負担もより過酷であろう。再起不能と言われた。それから数年サッカー界で、カヌの名が語られることはなかった。
しかし、その後カヌは、奇跡のカムバックを遂げ、サッカー界に戻ってきた。今回のW杯にも出場する。死のF組で、アルゼンチン、イングランドと戦う。是非、勝ってほしい。カヌの母国ナイジェリアでは、心臓病と闘う子供たちが少なくないらしい。そんな子供たちのために、カヌは基金を設立しているらしい。なんとすばらしい。こんなカヌ選手のいるナイジェリアを日本とともに一番応援したい。
6月2日、ナイジェリア対アルゼンチン戦は、鹿島スタジアムまで行き、この目でその姿を確かめ、しっかり応援してくるつもりだ。(この文章は、3年前にかかれたものです。)