2017年1月22日日曜日晴れ 気温12度 北西微風 まぁまぁのコンディション。今週は、ノーランズ(ノーランウィーク)で足を溜めるのとともに走りたい気持ちも溜めておいた。
きつかったのは、この1週間で飲み会が3回あり、いずれも一滴も飲まずに、耐えたことは、辛かったけど誇れる試練だったかもしれない。それと連日22時以降帰宅のハードワークな日々。疲れもそれなりに溜まった。
おまけに前日土曜日も出勤。さすがに土曜日は早くも20時には就寝系と相成った。尚且つ、走らないで体重を落とすために、1週間3度の飯の量は半分に減らす。間食も一切なし。ストイックといえば聞こえもいいが、フラストレーションも溜まる日々であった。
そんな甲斐もあってか、体重は、なんとか56.2kまで落とすことに成功。ほぼベストコンディションで当日の朝を迎えられた。朝は5時半に起床、納豆ごはん1膳に味噌汁とバナナ、アミノバイタル・・・まずい、の朝食を採る。
30分ほど筋トレとストレッチをして、7時には家を出発。いつものように、昔友人が住んでいた裏の飯場で、アミノ酸入り飲料を買ってサイクリングロードをマリンスタジアム目指す。
8時にはスタジアム到着、受付でゼッケンをもらい装着。この一連の作業が煩わしくもあるが、余裕を持ってこなせたのが、今年はよかった。例年、ぎりぎりだと気持ちが焦ってしまう。今年は、開会式も余裕でみられる。
しいて言えば、スタジアム内の日が当たる場所を確保すればよかった。出入り口には近いが、朝の太陽を浴びるには、日が陰っている場所に席をとってしまった。まぁ、仕方ない。それでも、余裕で着替えられたのは、ずいぶん気持ち的には楽。余裕でスタートラインに向かえたのはよかった。
それにしてもスタート位置はJ。最初に参戦した年がHではるかに後ろだった。それをこつこつ持ちタイムを縮めて去年は、やっとのことMまで来た。それが今年はJまで後退。参加者が増えたといえばそれまでかもしれないが、なんかがっかり。
さて、さて、スタートを待ちつつ体をほぐすこと20分ほどでスタートと相成った。とはいえスタートライン通過まで2:13もかかる。スタートしてすぐは大渋滞。ここをうまくは知らないととんでもなく時間をロスしてしまう。人の間を縫って、Iぐらいまで抜けていく。それでも最初の1Kのラップは、5分17秒。
これが、まぁまぁだったかもしれない。本日の作戦は、キャンプで飯盒炊さん作戦。つまりは、はじめちょろちょろ、中ぱっぱ作戦だ。始めの入りとしては、遅くもなく、早くもなくといったところだ。何より、全然苦しくない。ここの所1月に入ってからのスピード練習では、キロ5分台で走る練習しては来ているものの、いつもの30K走では、6分台下手すると7分台のスローペース。5分台前半で、息が上がらない。今日は調子がいいぞぅ!
しかしながら、中ぱっぱに持っていくにはもう少しラップを上げなくてはいけない。2Kのラップは5分07秒。中々、4分台が今年は出ないなぁ。やっぱ、混雑の中ラップを上げるのは人の間を縫って走らねば鳴らないからややしんどいぞ!3k目でやっと4分50秒のラップが出て、10秒縮めることに成功。
4K5Kと順調にこなすとまだ稲毛海岸のあたり。あと17キロもあると考えるとやり切れない。気持ちを切り替えて、走りぬいた距離を積み重ねる思考に頭を切り替える。5Kを25分そこそこで走れたのだから、まずまずと思うことにした。
それにしてもこの辺は、大渋滞だ。いくら持ちタイム順のスタートブロックとは、言え遅すぎる。お姉ちゃんのケツに見とれて、いい気分で走ってると、たちまち、みるみるタイムは、落ちて行く。一人ペースのいいお姉ちゃんを、見つけて、その後をついて行く。都民ファーストならぬ、レディファーストがマリンハーフでは、守られていれる。自然とペースのいいお姉ちゃんには道をあけてくれる。野郎だとそうはいかない。上手いこと着いていかないと、道はすぐに塞がれてしまう。人生の縮図みたいなもんだ。
思い起こせば、我が人生も、あっちのお姉ちゃん、こっちのお姉ちゃんに振り回されたもんだった。とお馬鹿な事を考えつつ走ってると刹那いやら、虚しいやらで、テメェのけつも拭けないくせに、人のケツみて何言ってんだいってところか。はたまた、人のケツ見て、我がケツ直せってところだね。。やばいよ、やばい。ひとりごちてたら、ほんとのお馬鹿だよなぁ。走行しながらも、幾らか距離が稼げたぞぉ。
それでも幸町の市場から左に折れる道に差し掛かって6Kポイントを過ぎたあたりで、少し苦しくなる。やや流れに合わせて息を整え、元気力が復活したら前に出るを繰り返す。7K過ぎるポイントで最初の給水ポイント、今日は気温が12度と言っていた。額にはすでに汗が噴き出しているので、給水を採ることにする。
それと少々汚い話だが、走行中の脱水症状、特に塩分補給のため、汗をなめなめ走る。これは誰に教わったのでもない。一樹式走力維持の法則(汚い)。本日は、他にも走り方として、大股走行方式を選択した。これも自己流だが、3種類の走りのパターンをその時々で使い分ける。
大股走行方式は、昔ながらの走り方で、スピード重視の走り方、その分体力は使う。もう一つは小股ちょこまか走法。これは長距離走の基本で、最近の練習ではほとんどこの走り方。
もう一つはすり足、中股走法なるものもあるが、これは疲れてきた時に体力を使わずに体を前に運ぶ省エネ走法で、九十九里ロングスローディスタンスに出かけて以来編み出した走法。別名ちゃっかり走法。節約して足だけを前に出して、いつの間にか体を運ぶ夢のような走法だ。しかしながら気を付けないとすり足なので、小石とかちょっとした段差でよく蹴躓く。蹴躓くと体力消耗となるからそれまでためた体力がご破算とならないように注意が必要。
やっとやっとスケートリンクが見えてくると、折り返し地点の手前2Kぐらい。このスケートリンクはさやちゃんを連れてよく通った。折り返し地点でラップを見ると、ここまで53分かかっている。むむむ、かける2で106だってことは、1時間46分ペース。一昨年の自己ベストに近いが、後半は、ペースが落ちるはずだから今年も自己ベストを更新できなさそうだとわかってしまう。ちょっとがっかり。
しかしながら、折り返してからの向かい風が今年は穏やか。いつもたいていは逆風にさらされる港沿いの道も今日は本当に風が緩やかで走りやすい。去年は人を盾にしていたら鼻水が飛んできた。それが、今年はなさそうなので、ラッキー!
12kから13キロは中だるみの区間。ここで、なんとあの、高橋尚子様が居るではないか。ランナーとハイタッチしている。わしも、手袋を脱いで、高橋尚子殿と素手でハイタッチする。少々冷たい手であったが、そのご厚意に体が熱くなる。
手が冷たいのは、それもそのはず、今の時期の素手でのハイタッチはさぞかし、手も冷え冷えだろう。稲毛海浜公園内を走る14kからは、例年は風の影響を受けないために、体力回復に役立つ区間。少年少女太鼓団の応援もあるから、しばし、体力回復になるポイント。だが、今年は少年少女太鼓団の姿がない。寂しい。
さて、さて15kに差し掛かると、最後の給水所となる。ここを忘れると、最後の踏ん張りが利かなくなる。給水所は、密集するから、転倒、靴脱げ等に注意が必要。昔こけちゃった人がいるからね。今年は水だけでなく、ポカリも置いてあるのはこの最終給水所だけだ。
ほんのり甘い味が、疲れを癒してくれる。調子に乗ってがぶ飲みしてしまい、少々咽せてタイムロス。さぁ、残り6kとなり正念場。ここまで、ペースをキロ当たり、5分ジャスト、もしくはそれ以下で来ている。最初の2kと7kでの給水所でのタイムロスで5分を上回った以外は、順調なはずだ。最後の難所ともいえる海浜大通りの美浜大橋だらだら上り坂さえきちんと走れば、自己ベストも見えてくる。
幸い美浜大橋付近の向かい風も緩やか。走法は、腕を振り、小股ちょこまか走法に切り替える。後半に来てこのだらだら上り坂は、めげるし疲れる。ここであきらめてしまうと5kを残して失速は、タイムが伸びない結果に結びついてしまう。で今日はこの後同級生との飲み会が控えている。
そこで、なんとか自己ベストの報告がしたいな。それと断酒明けで何を飲み何を食おうか考えると気が紛れる。俺が好きなのは、ホッピーに焼き鳥だな。ととりあえずの結論を導き出す。
橋の頂点を過ぎ、下り坂になるところから、大股スライド走法切り替える。と、太腿の裏に違和感が走る。その違和感がだんだんと、臀部、いわゆるケツにまで広がる。やばいよやばいよ、油断しているとこの下り坂は、いつも足痛に襲われるんだから、下手すると攣る。攣ったら攣っただけど、それはやはり避けたい。
小股ちょこまか走法に変える。幸い、太腿痛は収まるが、ケツ痛は酷くなる。仕方ない、年末からのスピード練習で、ケツ痛には、ずっと見舞われてきた。1週間前にはピークの痛さだったけど、丁度ノーランウイークに突入したから、ケツ痛も収まっていた。それがここにきて、再発。しかし、ここは泣き言云わずに、残り3kをペース落とさず走り切らねば、ホッピーも焼き鳥もない。
美浜大橋上りの18k地点でさえ、5分ジャストで来ているし、今日は、このままスロ-ダウンなしでゴールまで一直線と行きたいものだ。行く手には、マリンスタジアムの面影も見えてきた。あと2kとちょっと。足が上がらない。
ここで最終兵器、すり足中股走法、別名ちゃっかり走法に切り替える。少々恥ずかしいが、沿道の声援にも助けられる。早くに走り切らねば、車道路封鎖も解除され、歩道を走ることになる。せっかく広い道路をやっと渋滞なしに走っているのにその屈辱だけは避けたい。
ここまで来ると周囲を走っている人たちはほぼ自分と同じペースで走っている。この流れに乗って走ってさえすれば、ペースがスローダウンすることもないと思われる。やはり、持ちタイム順でスタートブロックが分かれているのは、それなりに理がある。
去年、それまで毎回走るたび自己ベスト更新していたのが途切れた。もう、年齢的に限界かと。あとは下り坂を転げ落ちるだけかと思い落ち込みもした。それから、練習量を増やし、年間走行距離は、3,333kを超えた。筋トレにも励み、腹筋.腕立て伏せは、6万回以上。それでも練習では、スピードが乗らなかった。本番で、ここまで来れたのは、自分としては、上出来かもしれない。練習は嘘をつかなかった。
なんとかゴール。流れに沿って、スポーツ飲料をもらい、靴につけたチップを外して、列に並ぶ。15分ほど待って、完走証明兼記録証が手渡される。目標でもあった自己ベスト更新果たせた。
そういえば、手元の時計の積算ラップには、スタート待ち時間も入っていたから、前半は遅いと思い込んでたのだ。実際には、そうでもなかった。とにかく終わった。
平均ペースは、キロ毎、4分58秒。ベストキロ毎のラップは、4分49秒。ワーストラップは、最初の1キロで、5分17秒。始めチョロチョロ中ぱつば作戦は、成功と言えるだろう。
しんどかった。ケツの筋肉痛も今は、程よい筋肉痛でもある。足を引きづりながら、次の目的でもあるホッピーに焼き鳥の飲み会を目指すのであった。